生地の目付(g/m²)の測り方・計算

番手・混用率・密度とともに読む、生地仕様書の読み方

ポリエステル100% 生機 平織地の表面近写

仕様書を開いたとき最初に見る数字が目付である。生地1 m²の質量をグラムで表した値であり、軽い生地と重い生地を比べる基準になる。英語圏の仕様書が使う単位は g/m² で、日本の生地の取引では目付と書く。

糸の細さとは別の項目である。目付は生地の重さ、番手は糸の細さで、混ぜると比較対象にならない。このページは、当社が送る英語仕様書の項目を日本語に置き換え、目付・番手・密度・混用率をどう読むか、目録の数値をどう照合するかをまとめたものである。数値は当社の公開値だけを載せ、公開していない項目は案件ごとに確定と明記している。

Weaverine は中国・浙江(長興)で 30 年以上織ってきたメーカーで、安徽省五河の織工場では日産 200,000 m 以上の生産体制を持つ。

目付の測り方と計算

目付 (g/m²、GSM) は、生地1 m²の質量をグラムで表した値である。110 g/m² の生地なら、1 m²の面積が110 gの重さになる。同じ組織・同じ仕上げのなかだけで軽く重くを比べる数字で、それ自体は優位の判定ではない。

この単位を日本語の綴りで書くと、携帯電話の通信規格や気象用語のほうに使われる語である。生地の話をするときは目付と書く。

同じロールの複数箇所を測り、生機(きばた)の値か仕上げ後の値かを明記して指定する。熱固定やカレンダー加工、柔軟仕上で目付は動くため、生機の値と仕上げ後の値は別の数値として扱う。

目付の測り方と計算

既知の面積の切れを量り、面積で割る。100 cm²の切れなら、重量(g) × 100 が g/m² になる。

工程内容
切断10 cm × 10 cm(100 cm²)の区切りをカッターで抜く
秤量精密天秤で切れの重量を g で量る
計算100 cm²の切れなら 重量(g) × 100 で g/m² になる
例10 cm × 10 cm の切れが 1.05 g なら、1.05 × 100 = 105 g/m² となる
確認同じロールの複数箇所を測り、生機か仕上げ後の値かを明記して指定する

番手・密度と目付の違い

目付・番手・密度は別の項目で指定する。目付は生地の面積重量、番手は糸の細さ(糸番)、密度は織組織における糸の詰まり具合である。

同じ番手でも密度が高ければ重い生地になり、番手が太くても密度が疎ければ軽くなる。目付と番手と密度を同じ書類に並べて書かなければ比較にならない。

異なる工場の見積りを比べるには、単位・番手・目付を同じ書式で同じ書類に書く必要がある。糸の細さと生地の重量を混ぜて書いた見積りは比較対象にならない。

番手と密度は組織によって変わるため、案件ごとに確定します。

目付・番手・密度が示すもの

三つは別の項目で、同じ数字の別の言い方ではない。見積書の同じ行に並べて書く。

項目意味と単位
目付生地の面積重量。単位は g/m²
番手糸の細さ。単位は Ne/Nm
密度織組織における糸の本数。英語表記は thread count(1 square inch あたりの経糸と緯糸の本数の合計)

混用率の読み方

混用率は素材の構成比で、記載は「ポリエステル 65%/再生ポリエステル 35%」のように素材名と比率を並べる。一つの生地に複数の素材を使うときの比率で、目付・番手・密度とは別の項目である。

当社の目録の品目はすべてポリエステル 100%(再生ポリエステル 100%、GRS rPET)で、混用率は 100% となる。混紡を使う場合は素材と比率を指定する。配合と染色の可否は素材と比率で決まるため、案件ごとに確定する。

混用率と目付はセットで読む。使う糸が変われば同じ目付でも仕上がりが変わるため、混用率を省いた目付だけでは生地を一意には決められない。

混用率の記載例

記載は素材名と比率の組で書く。

記載意味
ポリエステル 100%単一素材。当社目録の全品目がこの形
再生ポリエステル 100%単一素材。GRS rPET による再生原料
ポリエステル 65%/再生ポリエステル 35%混紡の書き方の例。配合は案件ごとに確定する

密度の単位と書き方

密度は織組織における糸の本数で表す。英語圏の仕様書では thread count として、1 square inch あたりの経糸と緯糸の本数の合計で記載される。経糸200本・緯糸200本を 1 square inch に織った生地の thread count は 400 になる。

糸の太さと密度の組み合わせで目付が決まる。目付と密度は別の項目として指定し、どちらも省略しない。

密度の値は組織と仕上げの組み合わせで決まるため、案件ごとに確定する。

密度の書き方

表記内容
thread count1 square inch あたりの経糸と緯糸の本数の合計。英語圏の仕様書での書式
例経糸200本・緯糸200本を 1 square inch に織ると 400 になる
確認同じ「密度」でも書式が違えば数値の前提が合わない。単位と数え方(経・緯の別か合計か)を確認する

品目別の目付と幅員

目録の6品目について、素材・目付・幅員・最小ロットをまとめた。縮率と染色堅牢度は品目ごとに異なる。

幅員は生機で 160〜330 cm、加工済み生地で 150〜315 cm である。加工済み生地は熱固定と加工で生地が縮むため、幅員が小さくなる。幅員と目付は組で指定する。

目録6品目の目付と幅員

数値はすべて当社の目録の公開値。目付の範囲は幅員と組で読む。

品目素材・目付・幅員・最小ロット
生機ポリエステル 100%/目付 55〜120 g/m²/幅員 160〜330 cm/最小ロット 在庫品はなし・特注 5,000 m織機から下来的ままの状態。組織は平紋・斜紋、縮率 3% 未満
ピーチスキンポリエステル 100%/目付 75〜120 g/m²/幅員 150〜315 cm/最小ロット 5,000 m縮率 3% 未満。最小ロットは色・仕様ごと
単色染色ポリエステル 100%/目付 60〜140 g/m²/幅員 150〜315 cm/最小ロット 3,000 m染色堅牢度 3〜4級、縮率 3% 未満
晒し白ポリエステル 100%/目付 60〜140 g/m²/幅員 150〜315 cm/最小ロット 2,000 m白度 CIE 120 以上、縮率 3% 未満
デジタルプリントポリエステル 100%/目付 60〜140 g/m²/幅員 150〜315 cm/最小ロット なし染色堅牢度 4〜5級(最良)
再生ポリエステル再生ポリエステル 100%(GRS rPET)/目付 60〜140 g/m²/幅員 150〜315 cm/最小ロット 在庫生機はなし・染色 3,000 m・その他仕上げ 5,000 m染色堅牢度 3〜4級(染色時)

英語仕様書の読み方

当社が送る英語仕様書の項目名は固定である。日本語の項目名に直すと次の対応になる。

英語欄の Weight が目付、Width Options が幅員、MOQ が最小ロット、Composition が素材と混用率、Weave Types が組織、Finish が仕上げに相当する。項目名を対にして読めば、英文の仕様書でも数字の読み方が決まる。

英語仕様書の項目と日本語の対応

左が英語欄、右が日本語の項目名と内容。

英語欄日本語の項目と内容
Composition素材・混用率。ポリエステル 100% または再生ポリエステル 100%(GRS rPET)
Weight目付 (g/m²)。品目ごとの範囲は前表のとおり
Width Options幅員(cm)。生機 160〜330、加工済み 150〜315
Weave Types組織。平紋(1/1)、斜紋(2/1・2/2)、ドビー、サテン
Finish仕上げ。生機(織機のまま)、精練・熱固定、ピーチスキン(起毛)、カレンダー、柔軟仕上げ
Surface Treatment表面加工。ピーチスキンのサンディング・起毛など
Shrinkage縮率。3% 未満
Color Fastness染色堅牢度。単色染色と再生ポリエステル 3〜4級、デジタルプリント 4〜5級
Whiteness白度。CIE 120 以上(晒し白)
MOQ最小ロット。m 単位で記載する

英語欄の単位が省略されている場合は g/m² と cm として確認する。密度と番手は英語欄には載らないため、見積時に指定する。

取引条件

仕様書に書く18項目。公開している数値はそのまま、公開していない項目は案件ごとに確定と記載する。

項目内容
品番案件ごとに確定します英語目録の品目名(greige、peach-skin、solid-dyed、bleached-white、digital-print、regenerated-polyester)を起点にする
素材ポリエステル 100%/再生ポリエステル 100%(GRS rPET)単一素材で供給する。混紡は案件ごとに確定します
混用率100%目録の全品目が単一素材。混紡の配合は案件ごとに確定します
幅員 (cm)生機 160〜330/加工済み 150〜315幅の選択肢は 160/220/280/300/330 cm(目録には品目ごとに 150〜330 cm の幅が並ぶ)
目付 (g/m²)生機 55〜120/加工済み 60〜140/ピーチスキン 75〜120生機か加工済みかを明記して指定する
密度案件ごとに確定します組織と糸の細さの組み合わせで決まる。英語表記は thread count
番手 (Ne/Nm)案件ごとに確定します糸の細さ。目付・密度と同時に指定する
機能抗菌・防ダニ・吸湿速乾・防汚・防縮・形態安定・防虫・遮光など機能の数値は仕様ごとに異なる
用途寝具・寝装、カーテン・ブラインド・間仕切、保護カバー・収納用、病院用・制服用など
ロット在庫品または特注生産目録の MOQ 欄で在庫品と特注を分けている
最小ロット2,000〜5,000 m晒し白 2,000 m、単色染色 3,000 m、ピーチスキンと特注 5,000 m。デジタルプリントと在庫生機には最小ロットがない
納期船積みから週数で確定します固定日数は公開していない。数量と仕上げ工程で変わる
検品出荷前に目付・幅員・染色堅牢度・引張強度を確認第三者試験は依頼に応じます
試験成績書案件ごとに発行しますご指定の仕様に対する試験成績書として発行する
包装ロール梱包(ポリエチレンフィルム巻き・芯棒使用)パッキングリストはロール単位の明細を記載する
貿易条件FOB 寧波(CIF・DDP も対応可能)価格通貨と単価は見積時に確定します
見本見本(検本)・見本帳の請求に応じます生機・各仕上げ・各色を用意する
担当営業担当(Weaverine Sales)見積・見本・注文の窓口を一本にする

数値は当社の目録と公開資料の値。当社は 30 年以上の織物実績を持ち、ウォータジェット織機 650 台以上、日産 200,000 m 以上の生産体制を持つ。

見積り依頼

次の項目をそろえて送れば、その条件での仕様と最小ロット、納期を含めた見積りとしてお返しする。

sales@weaverine.com までメールを送ってください。内容を確認したうえで、営業担当(Weaverine Sales)が直接ご返信します。

通常は営業時間(月〜土 8:00〜18:00、中国標準時)の 24 時間以内にご返信します。

よくある質問

目付の計算方法
既知の面積を切って量る。10 cm × 10 cm(100 cm²)の切れの重量を精密天秤で量り、g/m²に換算する。100 cm²の切れなら 重量(g) × 100 になる。10 cm × 10 cm の切れが 1.05 g なら、1.05 × 100 = 105 g/m² である。
生地の目付の測り方
10 cm × 10 cm(100 cm²)の区切りをカッターで抜き、精密天秤で量る。同じロールの複数箇所を測り、生機か仕上げ後の値かを明記して指定する。加工で目付は動くため、生機の値と仕上げ後の値は別の数値として扱う。
混用率の見方
素材ごとの構成比である。記載は「ポリエステル 65%/再生ポリエステル 35%」のように素材名と比率を並べる。当社の目録は全品目が単一素材(ポリエステル 100% または再生ポリエステル 100%)で、混用率は 100% である。混紡の配合は案件ごとに確定する。
番手と目付の違い
違う。番手は糸の細さ、目付は生地の面積重量である。同じ番手でも密度が高ければ重い生地になり、番手が太くても密度が疎ければ軽くなる。別々の項目として指定する。
生機と加工済みの目付の違い
違う。熱固定やカレンダー加工、柔軟仕上で目付は動くため、生機の値と仕上げ後の値は別の数値として扱う。仕様書にはどちらの値かを必ず明記する。
密度と目付の関係
密度は織組織における糸の本数で、英語表記は thread count(1 square inch あたりの経糸と緯糸の本数の合計)である。経糸200本・緯糸200本を 1 square inch に織ると 400 になる。糸の太さと密度の組み合わせで目付が決まるので、目付と密度は別々に指定する。

目付の英語ページを見る